2010年4月アーカイブ
がらにもなく、山田邦男『苦しみの中でこそ、あなたは輝く』を読んでいたら、すばらしい詩に出会った。
ブーバーの「我―汝」関係のところに出ていた詩で、ある小学生が書いた詩だという。
解説抜きでじんとくる詩だ。
あまりにもすばらしいので、是非シェアしたくなりました。
◆
かつお
けさ、学校に来がけに
母と言いあいをした。
ぼくは、どうにでもなれと、
母をボロクソに言い負かしてやった。
母が困っていた。
そしたら、学校で、昼になって、
母の入れてくれた弁当のふたをあけたら、
ぼくの好きなかつおぶしが
パラパラとふりかけてあった。
おいしそうに匂っていた。
それを見たら、
ぼくは、けさのことが思い出されて
後悔した。
母は、いまごろ
さみしい心で昼ごはん食べているだろうか
と思うと
すまない心が、
ぐいぐい
こみ上げてきた。
ブーバーの「我―汝」関係のところに出ていた詩で、ある小学生が書いた詩だという。
解説抜きでじんとくる詩だ。
あまりにもすばらしいので、是非シェアしたくなりました。
◆
かつお
けさ、学校に来がけに
母と言いあいをした。
ぼくは、どうにでもなれと、
母をボロクソに言い負かしてやった。
母が困っていた。
そしたら、学校で、昼になって、
母の入れてくれた弁当のふたをあけたら、
ぼくの好きなかつおぶしが
パラパラとふりかけてあった。
おいしそうに匂っていた。
それを見たら、
ぼくは、けさのことが思い出されて
後悔した。
母は、いまごろ
さみしい心で昼ごはん食べているだろうか
と思うと
すまない心が、
ぐいぐい
こみ上げてきた。
この所、ずっとフランクルを読んでいる。
フランクルを読んでいると、ニーチェが読みたくなってくる。
『ツァラトゥストラ』は時間に余裕ができたら読むことにして、とりあえず簡単な入門書を2冊読んだ。
実は、ニーチェ=ニヒリズムという単純な図式が頭の中にあり、肌に合わないものとして、今まで正面から取り組むことはなかった。
◆
コペルニクス的転回とは、フランクルの専売特許だとばかり思っていたが、ニーチェも私にとっては、コペルニクス的転回だった。いや、それ以上の驚きだった。
宮原浩二郎『ニーチェ』の中に、こんな問いがある。
誰にでも不本意な過去がある。取り返したくても取り返しのつかない過去がある。
いくら怒ってもどうしようもない。どんなに歯ぎしりしても過去は消せない。
さて、これに対してどう答えるか。
ツァラトゥストラは言う。
すべての「そうあった」を「私がそう欲した」ものとして引き受ければよい。意志が過去に遡って、逆戻りして意欲することを学べばよい―と。
私の頭の中を衝撃が走った。
胸に熱いものがこみ上げてくるのが分かった。
感動、感激・・・。
まさにコペルニクス的転回―というよりそれ以上の衝撃だった。
ツァラトゥストラが永劫回帰を飲み込めなかったように、すぐにはこれを飲み込むことはできないかも知れないが、まずはしばらくこの余韻に浸っていたい。
フランクルを読んでいると、ニーチェが読みたくなってくる。
『ツァラトゥストラ』は時間に余裕ができたら読むことにして、とりあえず簡単な入門書を2冊読んだ。
実は、ニーチェ=ニヒリズムという単純な図式が頭の中にあり、肌に合わないものとして、今まで正面から取り組むことはなかった。
◆
コペルニクス的転回とは、フランクルの専売特許だとばかり思っていたが、ニーチェも私にとっては、コペルニクス的転回だった。いや、それ以上の驚きだった。
宮原浩二郎『ニーチェ』の中に、こんな問いがある。
誰にでも不本意な過去がある。取り返したくても取り返しのつかない過去がある。
いくら怒ってもどうしようもない。どんなに歯ぎしりしても過去は消せない。
さて、これに対してどう答えるか。
ツァラトゥストラは言う。
すべての「そうあった」を「私がそう欲した」ものとして引き受ければよい。意志が過去に遡って、逆戻りして意欲することを学べばよい―と。
私の頭の中を衝撃が走った。
胸に熱いものがこみ上げてくるのが分かった。
感動、感激・・・。
まさにコペルニクス的転回―というよりそれ以上の衝撃だった。
ツァラトゥストラが永劫回帰を飲み込めなかったように、すぐにはこれを飲み込むことはできないかも知れないが、まずはしばらくこの余韻に浸っていたい。
口絵に掲載されているマインドマップのデザインの美しさにひかれ、PHP新書『マインドマップ―デザイン思考の仕事術』を買った。
二人の著者は、「きれいなマインドマップには意味がある」という、直感的な仮説に基づいて、論を進めている。
「はじめに」でも―スケッチやモックアップの仕上がりがきれいなほど、業務が円滑に進行すとをデザイナーは肌身で感じています―とある。
◆
ここまで読んで、入社した手の頃、上司の総務部長から言われたことを思い出した。
計画というものは、きれいに書けば書くほど、達成できるものだ。
それ以来、1年の計は時間をかけてできるだけ美しく仕上げるようにしている。
計画とは自分を投影したものだから、雑に書いたものでは、自分自身が雑になり、計画の達成も雑になってしまうのだろう。
二人の著者は、「きれいなマインドマップには意味がある」という、直感的な仮説に基づいて、論を進めている。
「はじめに」でも―スケッチやモックアップの仕上がりがきれいなほど、業務が円滑に進行すとをデザイナーは肌身で感じています―とある。
◆
ここまで読んで、入社した手の頃、上司の総務部長から言われたことを思い出した。
計画というものは、きれいに書けば書くほど、達成できるものだ。
それ以来、1年の計は時間をかけてできるだけ美しく仕上げるようにしている。
計画とは自分を投影したものだから、雑に書いたものでは、自分自身が雑になり、計画の達成も雑になってしまうのだろう。
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