カントへ挑戦
定言命法という言葉が知りたくて、カントに行き着いた。
カントと言えば、難解中の難解と言われる三批判書を読まねばならない。
ただ、そこまでのめり込む時間も必要性もない。
そんなとき、たまたま書店で『カント信じるための哲学』という本を見つけた。
やさしそうな書名だが、内容は実は難解なのだろうと恐る恐る繙いた。
意外に分かりやすい!
純粋理性批判、実践理性批判、判断力批判が、噛んで含めるように分かりやすく平易に解説されている。
カントは、絶対的な真理は知り得ないという理性の限界を証明した上で、人間に共通する普遍性を主観の中に見出した。
しかも、カント後のヘーゲル、フッサール、ハイデガー、アーレントまで言及されている。
今、何故かニーチェがブームのようだが、やはりカントを知って読むと理解の深さが違う。
西洋哲学に再チャレンジしようとする人には絶対オススメの本だ。
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