カントへ挑戦

定言命法という言葉が知りたくて、カントに行き着いた。

カントと言えば、難解中の難解と言われる三批判書を読まねばならない。
ただ、そこまでのめり込む時間も必要性もない。

そんなとき、たまたま書店で『カント信じるための哲学』という本を見つけた。
やさしそうな書名だが、内容は実は難解なのだろうと恐る恐る繙いた。
意外に分かりやすい!
純粋理性批判、実践理性批判、判断力批判が、噛んで含めるように分かりやすく平易に解説されている。

カントは、絶対的な真理は知り得ないという理性の限界を証明した上で、人間に共通する普遍性を主観の中に見出した。

しかも、カント後のヘーゲル、フッサール、ハイデガー、アーレントまで言及されている。

今、何故かニーチェがブームのようだが、やはりカントを知って読むと理解の深さが違う。
西洋哲学に再チャレンジしようとする人には絶対オススメの本だ。

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新井 典生

《プロフィール》
高校1年生のときに自宅で塾を開きました。中学生を対象に大学4年生まで7年間、塾を続けました。
40年間の会社生活では、企業法務・人事・メンタルヘルスを経験しました。
この間、心理カウンセリングと易学を学びました。
そして、40年の会社生活の最後の最後に、人材育成インストラクターに戻りました。
1.人材育成インストラクター
2.心理カウンセラー(再決断療法)
3.占断応需(周易、奇門遁甲)

《資 格》
BCBファシリテーター
産業カウンセラー、THP心理相談員、衛生管理者
思考場療法(TFT)上級セラピスト、再決断療法カウンセラー
大阪商工会議所メンタルヘルスマネジメント検定Ⅰ種
易学、奇門遁甲

《所属団体》
日本産業カウンセラー協会
日本自律訓練学会
日本プロフェッショナル講師フォーラム。

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