太閤と松茸―周易裏街道から
久しぶりに易を執った。
雷水解の九四。
占的は解決したが、ついでにと、仁田丸久『周易裏街道』の当該箇所を読んでみた。
こんな面白いことが書いてあった。
◆
太閤が松茸狩りをしたとき、もう人々が取り荒らしたあとだから山には松茸がない。
あわててよそから松茸を持ってきて前日に植えておいた。
太閤は当日大いに喜んで、「ここにもある。これは大きいわい」と子供のようにはしゃいだ。
あまり喜んでいるので、余計な告げ口をした奴がある。
「殿下、これは植えたものです」と。
太閤は、「知っちょる、知っちょる」と言った。
相手の欺瞞を知りつつ喜んでだまされるという芸当。
なるほど、なるほど―。そんな境地にはまだまだなれないが、いつかはそんな大きな人間になれるだろうか―占的とは関係なくそんなことを考えた。
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 太閤と松茸―周易裏街道から
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://norio.bcb.jp/cgi-bin/mt5/mt-tb.cgi/527
コメントする