リトル・プロフェッサーの孫

人事の世界でコンピテンシーが一世を風靡したことがある。
私も現役の時代は、成果主義人事制度などの制定やら運用やらに携わっていたが・・・。
社員にとっては、スキルとコンピテンシーの違いが中々分かりづらかったようだ。

先日9ヶ月になる孫が我が家に遊びに来た。
目にするものは何でも手にしないと気がすまない。
私がたまたま黄色い消しゴムを手にして立っていると、目ざとくその消しゴムを見つけ、超スピード這い這いで私に近づいてきた。
たまたま私の立っている隣にミネラルウウォーターの6本入りの箱が置いてあった。
私を素通りしたかと思うと、その箱に手をかけて立ち上がり、手を伸ばして私の手から消しゴムを取ろうとした。
私の手から消しゴムを取るには、確かにその位置がベストだ。
こんな小さい子にこんな智恵があるとは―と思わず絶句してしまった。

コンピテンシーとスキルから考えてみるとこうなる。
這い這いしたり、掴まり立ちをするのがスキルだ。
私の手の中の消しゴムとの相互作用の中で、発揮された掴まり立ちの力がコンピテンシーなのだ。

交流分析では、これをリトル・プロフェッサー(小教授)云うのだが、バーンは本当に適切な名づけをしたものだとつくづく思う。
今9ヶ月の彼女は、私にとってもまさに小教授だ。

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新井 典生

《プロフィール》
高校1年生のときに自宅で塾を開きました。中学生を対象に大学4年生まで7年間、塾を続けました。
40年間の会社生活では、企業法務・人事・メンタルヘルスを経験しました。
この間、心理カウンセリングと易学を学びました。
そして、40年の会社生活の最後の最後に、人材育成インストラクターに戻りました。
1.人材育成インストラクター
2.心理カウンセラー(再決断療法)
3.占断応需(周易、奇門遁甲)

《資 格》
BCBファシリテーター
産業カウンセラー、THP心理相談員、衛生管理者
思考場療法(TFT)上級セラピスト、再決断療法カウンセラー
大阪商工会議所メンタルヘルスマネジメント検定Ⅰ種
易学、奇門遁甲

《所属団体》
日本産業カウンセラー協会
日本自律訓練学会
日本プロフェッショナル講師フォーラム。

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