リトル・プロフェッサーの孫
人事の世界でコンピテンシーが一世を風靡したことがある。
私も現役の時代は、成果主義人事制度などの制定やら運用やらに携わっていたが・・・。
社員にとっては、スキルとコンピテンシーの違いが中々分かりづらかったようだ。
先日9ヶ月になる孫が我が家に遊びに来た。
目にするものは何でも手にしないと気がすまない。
私がたまたま黄色い消しゴムを手にして立っていると、目ざとくその消しゴムを見つけ、超スピード這い這いで私に近づいてきた。
たまたま私の立っている隣にミネラルウウォーターの6本入りの箱が置いてあった。
私を素通りしたかと思うと、その箱に手をかけて立ち上がり、手を伸ばして私の手から消しゴムを取ろうとした。
私の手から消しゴムを取るには、確かにその位置がベストだ。
こんな小さい子にこんな智恵があるとは―と思わず絶句してしまった。
コンピテンシーとスキルから考えてみるとこうなる。
這い這いしたり、掴まり立ちをするのがスキルだ。
私の手の中の消しゴムとの相互作用の中で、発揮された掴まり立ちの力がコンピテンシーなのだ。
交流分析では、これをリトル・プロフェッサー(小教授)云うのだが、バーンは本当に適切な名づけをしたものだとつくづく思う。
今9ヶ月の彼女は、私にとってもまさに小教授だ。
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